精神論だけでは実現しない
ITツールがもたらす働き方改革
働き方改革とは長時間労働の是正を始めとする労働環境を整備することで生産性向上につなげようとする施策です。多くの企業で働き方改革が進まない理由には効果が見えにくかったり、気合いや根性といった精神論が根強いことがあります。
労働環境改善の実現のためには、こうした古い体質から抜け出しITツールの活用が必須です。業務効率化により会議や定型業務の時短ができますし、健康状態も含めた勤怠管理を行うことで働きやすさや労働時間短縮につながるからです。
ITツール導入による働き方改革の成功事例
作業時間大幅短縮の実験結果をもとに全社展開
(NTTコミュニケーションズ)
- 導入ツール:セキュアドPC…セキュリティと利便性の両方を兼ね備えたPC。テレワークなど社外での業務が安全に行えるようになる。
リモートワークやフレックスタイム制を進める中でNTTコミュニケーションズが重視したのは社員が柔軟に働ける環境の整備でした。
それを実現するために同社が導入したのが社外でも社内と同レベルのセキュリティを確保しつつ快適に作業ができるセキュアドPC。事前の実験では作業時間が24%短縮され、社員の評価も高かっため2018年に全社展開しました。
参照元:富士通 https://www.fmworld.net/biz/workstyle_henkaku/case/case16.html
請求業務の時短が実現し新業務でも活用予定
(DeNA)
- 導入ツール:xoBlos…Excelベースの業務効率化ツール。プログラミング無しで業務を手順化でき様々なデータに変換(アウトプット)できる。
DeNAの課題は経理・人事・経営管理など間接部門での手作業による業務負荷の高さ。
Excel主体だったためマクロも組みましたが時間がかかる上に属人化の問題もありました。解決のために当初はRPAを検討しましたがxoBlosの方が効率が良いとわかり導入。
請求書管理簿業務が7.5時間から1.5時間に短縮できた実績から、新たに5業務での利用が検討されています。
参照元:xoBlos https://www.xoblos.com/case/株式会社ディー・エヌ・エー様
まとめ:ITで働き方改革を推進するときに気をつけること
働き方改革を進めるためには、いかに古いものを捨てて新しいものを採り入れられるかがポイントですが、大きな変革には負担が伴うもの。ITを活用したシステムを導入するときは、現場社員などの仕事を増やさずに無駄だけを取り除けるような、既存のシステムを活かしたツールの導入が働き方改革に近づくコツかもしれません。
最新技術を駆使したITツールは新しいものの代表で、導入企業では業務効率化による生産性向上の実績も上げています。