人材獲得の難易度が高まり、社員のモチベーション管理が重要に
社員のモチベーションをいかに高く維持できるかは会社にとって重要な課題です。モチベーションは離職率や仕事の生産性に大きく影響するため、人材獲得の難易度が高まっている現在では会社の業績にも深く関わってきます。
近年はモチベーションを上げるため、単にかけ声をかけるだけでなくその変化を数値化し、下がる前に手を打つ方法が注目されています。ツール導入によりモチベーションを見える化することで適切なマネジメントができるのです。
ツール導入によるモチベーションマネジメントの成功事例
数値の変化を見て能動的な働きかけが可能に
(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)
- 導入ツール:Geppo…組織診断ベースの社員状況把握ツール。定期的に質問に回答してもらうだけで兆しや変化がわかる。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは人事制度の刷新をきっかけに「強いチーム」をつくることを目的としてGeppoを導入しました。
以前からマスから個の人事に移行していると認識していたため従業員のコンディションを可視化したいと考えたからです。
ツール導入で数値の変化だけ注目して一喜一憂するのではなく、なぜ変化が起きているかを考えることで、能動的に現場に対する働きかけができるようになりました。
参照元:Geppo https://blog.geppo.jp/blog/case_murc
人事としての自信になり管理部門からも高評価
(GMOペパボ)
- 導入ツール:wevox…組織状態を可視化するツール。簡単な質問の回答から課題を抽出し、組織改善策実施をサポートする。
社員をパートナーとして考えているGMOペパボでは事業成長のためには通常の人事・組織施策の他に個別の定点観測が必要と考えていました。
wevoxはまさにそれを実現するためのツールで自社の強みを伸ばすポジティブ設計だったため導入を決定。
肌感覚でやってきたことが数値化されることでその結果が人事としての自信につながりました。また組織の状況がわかりやすくなったと管理部門からも高く評価されています。
参照元:Wevox Blog https://wevox.io/blog/interview_gmo_pepabo/
ツール導入で問題への対処が早くなった
(株式会社ネオキャリア)
- 導入ツール:jinjerワーク・バイタル…簡単な質問をすることで従業員のコンディションを把握できるツール。質問事項をいくつか分けて設定したり、定期的に質問を配信したりすることが可能。社員のモチベーションが一目瞭然なので、離職率を下げるのに役立つ。
株式会社ネオキャリアでは、社員数が増えるにつれて離職率が高くなることに頭を抱えていました。
まず初めに新入社員を対象とし、一対一の面談を行うことにしたものの、社員一人一人と向き合うにはかなりの時間を要するため、面談をする前に離職者が出てしまうなんてことも少なくありませんでした。
そこで、jinjerワーク・バイタルを導入し、アンケート結果の思わしくない人を中心に面談を行うことに。結果、面談対象者を絞ることで、問題に早く対処できるようになり離職率を下げることに成功したのです。
参照元:jinjer https://hcm-jinjer.com/results/results-11949/
進捗状況を管理することで残業や有休の取得状況を改善
(三菱電機株式会社)
- 導入ツール:モチベーションクラウド…組織の状態を数値化できるツール。現状把握・目標設定・実行促進・進捗確認の4つを管理できる。従業員のモチベーションや業務の進捗状態を把握できるので、改善が必要な部署が直ぐに分かるので便利。
三菱電機株式会社では、社員それぞれに違う仕事が割り振られるため、リーダーは常に大変な状態に陥っていました。
リーダー自身が自分の仕事をこなしながら部下の面倒をみなくてはいけないので、指導まで手が回らない状態ができあがっていたのです。部下も上司の忙しそうな姿を見て気軽に相談ができず、部署全体の仕事の効率が低下していました。
モチベーションクラウドを導入したところ、仕事の進捗状況が悪いことを把握。若手社員一人に熟練社員一人を当てるメンター制を取り入れ、残業時間が20%減少し、有給取得については30%も増加することに成功しました。
参照元:モチベーションクラウド https://www.motivation-cloud.com/case/mitsubishielectric/
研修内容の可視化が効率的な育成につながった
(東急リバブル株式会社)
- 導入ツール:アビリティマネジメントシステム…社員一人一人のスキルや経験値を可視化できるツール。アンケートを用いて、人材育成の状況や人事施策の浸透率を多角的に確認することができる。組織全体の能力バランスを見て、何が足りないのか判断する際に役立つ。
東急リバブル株式会社では、社内で社員を育てるための研修を設けてはいるものの、社員の受講状況については一元管理していませんでした。
より質の高いサービスを提供するためにも、社員の受講した研修内容を可視化し、効率的に指導しなければと考えていたのです。
そこでアビリティマネジメントシステムを導入し、社員の受講状態を一括管理することにしました。ある程度のデータが揃ったので、社員一人一人の育成計画を練っていくことができそうです。
参照元:アクティブ アンド カンパニー https://www.aand.co.jp/case/tokyu-livable.html
まとめ:モチベーションマネジメントは数値で行う時代
社員のモチベーション管理は会社にとって重要ですが「個」が強くなると全体を把握することが難しくなります。
ツール導入は個々の意識がスコア化され手遅れになる前に対応できるため会社と社員の信頼関係構築にも役立ちます。