エクセル集計機能とは
エクセルは会社で商品の売上合計や在庫数などを計算できますが、これは集計機能を利用しています。単に合計額を求めるだけでなく、複数の項目を掛けあわせて算出するクロス集計も可能です。複雑そうに見ますがエクセルは集計機能が充実しておりピポットテーブルを使えば項目をドラッグ&ドロップするだけで簡単に集計できます。
エクセル集計業務に関する用語集
マクロ
データを集計したりグラフを作成するなどエクセルの作業を記録してボタン1つで自動実行できるようにする機能のことです。エクセル集計業務では同じ作業が繰り返されることがあります。こうした単純で担当者にとって面倒な作業を自動化することで、業務効率化ができます。マクロは標準搭載されているため導入コストゼロです。
VBA
Visual Basic for Applicationsの略でマクロ機能を構成するプログラム言語のことです。エクセルで簡単なマクロを作成する場合にはVBAの存在を意識しなくてもよいですが、マクロをもっと使いこなして複雑な作業を自動化したい場合は、VBAの知識があると全体構造を把握するのに役立ちます。
RPA
Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略で最新技術が搭載されたソフトウェアのロボットがホワイトカラーの単純な作業を代行するものです。
RPAに作業手順を記憶させて実行することで業務の効率化が可能になります。マクロのようにExcelに限定されず様々なアプリケーションを連携した自動化が可能です。
BIツール
Business Inteligence(ビジネス・インテリジェンス)の略で、専門アナリストがいなくても企業に蓄積されたデータを分析して意思決定のサポートを行うものです。
脱Excelの代表格とされるBIツールは既存の基幹システムと連携しながらそこから得られたデータを分析し、さらにその結果をグラフなどに加工してビジュアライズします。
エクセル集計ツール5選
当「業務効率化ツールボックス」が調査を進めていく中で見つけたエクセル業務の効率化ツールとなるものを紹介しています。
xoBlos(ゾブロス)

https://www.xoblos.com
Excel集計業務を効率化するサーバー/クライアントシステムです。Excelを含む様々なフォーマットを取り込み高速なデータ処理を行った上でアウトプット。マクロと併用したり他システムとの連携も容易にできるため処理の時短とコスト削減を実現します。
Jedox

https://www.jedox-partner.jp/product/
Excelの利便性を生かしつつ、社内システムの統合が可能な業務データ管理システムです。インタフェースはExcelライクながらデータ集計に時間がかかったりヒューマンエラーが起こりにくく業務に合わせ自由にカスタマイズできるので抵抗感なく導入できます。
LaKeel BI

https://bi.lakeel.com/products/outline/
データの集計・統合から分析、可視化までの機能がパッケージ化されたBIツールです。経営分析や人事定量分析、売上高分析など豊富にテンプレートが用意され、Excel的な操作で簡単にできるためデータ分析の専門家でなくてもすぐにビジネス活用が可能です。
DivaSystem FBX

https://www.diva.co.jp/fbx/reason/index.html
Webベースで動き企業の連結予算管理や中期計画、設備投資計画といった経営管理業務で横断的に管理する業務効率化ツールです。既存のExcelフォームをそのまま利用できExcel作業の面倒な部分のみシステム化できるので無駄が生じることがありません。
ePower/exDirector

http://www.nsdbi.co.jp/service/epower-exdirector/scene/scene_d01.html
Excelフォームを流用しつつ集計・集約を自動化するツールです。Windowsサーバー上で動き、一覧表から複数のExcel帳票を自動作成したり、メールやプロジェクト管理ソフトと連携して業務効率をアップ。必要な知識はExcel操作のみで導入も簡単です。
生産性向上、どこから攻める?
効果が見える業務効率化ツールの
選び方
まとめ:大量のエクセルデータを処理する際の落とし穴は「処理速度」

複数の担当者が処理できるようにするだけならクラウドシステム上にエクセルデータを置いて共有すれば理論上は可能です。
しかし、多くの人がファイルを編集したり、データ容量が増加していくと処理速度が著しく低下したりと破損することが高くなります。
エクセル集計ツールの導入にはこうしたリスクを回避できるメリットもあります。